自然界に存在する水銀は、岩石や土壌に含まれ
火山の噴火や地殻変動による大気中への排出を経て、
雨となって河川や海水、地表に降り注ぐ
辰砂(しんしゃ)と呼ばれる鉱石として、
硫化物(HgS)の状態でも目にする事ができる
古代から朱肉、赤色顔料、防腐剤 薬 金メッキとして用いられてきた
昔の人々は既に、辰砂には鎮静催眠効果と殺菌作用がある反面、
多量を使用すると劇薬になる事を知っていたらしい
身近に存在する水銀
・顔料
・ボタン電池
・体温計、血圧計(旧式)
・消毒薬
・医薬品
・化粧品
・農薬
・蛍光灯
・アマルガム(治療充填剤)
・ワクチン (防腐剤:チメロサール)
国内における水銀蓄積の主たる原因
1. 魚類の摂取
マグロやカツオ、ブリやクジラなど、食物連鎖の上位にある中・大型魚の消費が多い日本人は
日常的に魚類摂取から水銀を取りこんでいる
自然界に存在する水銀が地表や海水、川水へ放出する以外に、
人工的な汚染源として、化石燃料の燃焼、硫化鉱の精錬、セメント製造、ごみ焼却が挙げられる
結果として自然界に生息する生き物が水銀に晒せれ、それを捕食する動物の体内に水銀が重積
最終的には、食物連鎖の頂上にいる人間の体内に水銀が溜められる構図となる
厚生労働省が実施している調査によれば、
平均的な日本人の水銀摂取量は健康への影響が懸念されるようなレベルでは無いとしている
しかし、米国アメリカ食品医薬品局 (FDA; Food and Drug Administration)は
10年以上も前から水銀蓄積の傾向が強い、中・大型青魚の摂食について指導的ガイドラインを設けている
厚生労働省 魚介類に含まれる水銀について
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/suigin/
FDA and EPA Announce the Revised Consumer Advisory on Methylmercury in Fish
http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/2004/ucm108267.htm
Mercury and Methylmercury
http://www.fda.gov/Food/FoodborneIllnessContaminants/Metals/ucm2006760.htm
2.「ワクチン」摂取
小児用ワクチンには「生ワクチン」と「不活性化ワクチン」がある
生ワクチン
生きた状態細菌やウイルスを弱毒化して接種
その病気に感染した状態と同じように、免疫システムや抗体が作られる
ウイルスや細菌が体内で増殖するので、接種後に発熱や発疹など、その病気の症状が見られる場合がある
例:風しん、はしか、おたふくかぜ、水痘、BCG、ロタウイルス、生ポリオなど
不活化ワクチン
細菌やウイルスを無毒化して接種
抵抗力をつけるのに必要な成分を取り出してワクチン化したもの
生ワクチンのように体内で増殖することがないが、
1回接種しただけでは免疫を獲得・維持できないため、数回の接種が必要
例:日本脳炎、インフルエンザ、B型肝炎、肺炎球菌など
不活化ワクチンに水銀を含むチメロサール(thimerosal)が含まれている場合がある
チメロサールは有機水銀化合物のひとつで固有商品名のこと
正式化学名称は、エチル水銀チオサリチル酸ナトリウム
水銀には殺菌作用があるため、菌が繁殖しないよう防腐剤として使用されている
2008年2月 米国政府は公式に、自閉症とワクチンの関係を認める発表をしている
U.S. Government Concedes That Mercury Causes Autism
http://articles.mercola.com/sites/articles/archive/2008/03/22/u-s-government-concedes-that-mercury-causes-autism.aspx
かつて、日本でチメロサール無添加のワクチンを生産していたのは北里研究所のみだったが、
現在ではチメロサールフリーのワクチンを取り扱っている医療機関は増えつつある
3.アマルガム
アマルガムの詳しい説明はこちら